仏像彫刻の楽しみ方を紹介するホームページです。

 彫刻という3Dの世界に挑戦しませんか?

仏像彫刻は、自在な形で表現する

のと違い、過去からある仏様を簡単に

言えば寸分違わず彫刻する事です。

言い換えれば「仏様を彫るのでは

無い、仏様を彫り出すのです。」

この趣味は、何かに没頭したい、

世間を忘れて無心になりたい、

と思っている方にはぴったりです。

仏像に関わるからといって宗教に

支配されるものではありませんので

仏像彫刻を自由に楽しみましょう。 

写真は、不動明王立像です。

プロフィール

長年やりたかった彫刻、なかでも仏像彫刻を楽しんで取り組んでいます。

この趣味は、何かに打ち込みたい、無心になって世間を忘れたい

という方にぴったりだと思います。

仏像彫刻は定年後のぼけ防止の趣味と思われがちですが

そうではありません。

1300年の歴史の重み、そして仏像彫刻という優れた技術、

この素晴らしい文化を堪能しています。

 私のは、この伝統をいつまでも大切にし、若い方に

引き継いでもらいたいと思っています。

作品一覧

◎ 地紋彫り

最初に取り組む作品です。刃物の使い方を学びます。

紋の中は傾斜があって立体的に成るよう彫ります。

◎ 仏足・仏手

先で仏様の手足を彫る時の為に練習します。

簡単そうですが、指の太さ、反り曲がり具合が

とても苦労します。

◎ お地蔵さん

初めての仏様です。

頭は、丸坊主、衣の皺も簡単です。でも愛くるしい表情がいい作品です。

台座も制作しますが、蓮の葉のフォルムを彫るのが大変でした。

◎ 地蔵菩薩仏頭

先で立像を制作しますので、

仏頭は、その練習です。何と言っても眼と鼻および

口の形を奇麗に作ろうとするのですが、うまく行きません。

失敗したら取り返しがつかないと言う思いで一杯になります。

しかし、木材というのはある程度リカバリーが

効きますので安心して下さい。

 ◎ 釈迦如来仏頭

初めての螺髪に挑戦です。

毛髪を丸く彫り上げていくのですが実際は、三角刀で頭に

沿って筋を入れ交差している角を平刀で彫っていきます。

腕が上がっていけば、角を丸くされたらいいと思います。

◎ 聖観音仏頭

お顔は勿論ですが、髪飾りも苦労します。

よく構造をみて制作しないと思ってもみない

髪型に成ってしまいます。

◎ 救世観音

お地蔵さんに続く立像です。

全体的にシンプルなフォルムで比較的早く出来上がります。

◎ 地蔵菩薩立像

本格的の仏像制作に成ります。

道具や台座等も合わせて制作します。

◎ 釈迦如来坐像

初めての座像です。

座禅を組んだ形を表現する難しさがあります。

全体のバランスをよくみて制作しなければ成りません。

仏像彫刻の道具

彫刻刀は、最初から多くを購入するのではなく、

技術の進度に合わせて増やして行きます。

最初は、5本程度で始められます。

切り出し刀 1本、丸刀 2本、

三角刀 1本、平刀 1本で十分です。

◎ 丸刀

断面がU字形になっているので、U字の形を

生かしたさまざまな大きさ、深さの溝が彫れる。

荒彫りから仕上げ彫りまで、幅広い用途で使用できるが、

特に衣のひだやお顔の滑らかな凸凹など、

柔らかさを出したいときに効果的です。

◎ 三角刀

断面がV字形になっているので、

V字形の溝を彫るのに適しています。

仏様の衣の皺や角ばった所に使います。

◎ 平刀

荒削りを終え、仕上げの工程で表面を

滑らかにするときに使用します。

◎ トースカン

仏像彫刻では、仏様のコピーを作るように瓜二つに

成ることを目指しています。

対象の仏様の寸法を移したり、左右対称に成るよう

位置を書き写します。

クリップの先には鉛筆を挟みます。

豆カンナ

彫刻用の木材

◎ 檜(ひのき)

    日本人にとって馴染み深い木材。

    柔らかいので彫りやすく木目も

    きれいに出る、また耐久性もある。

    最も良質なものは、

    木曽産の尾州檜とされる。 

◎ 桂(かつら)

    赤みを帯びた美しい褐色をしており、

    木目もきれいで好まれている。

    軽くて木目の細かく整ったものを

    選ぶと彫りやすい。

◎ 松(まつ)

    仏像の材料として松はよく使われている。

    特に、古いものは重用される。

    初心者向きなのは、この種類の姫子松で

    材質は、柔らかく刃が通りやすい。

◎ 樟(くす) 

    樟脳の原料にもなります。

    独特の香りがあり、材質は、堅めです。